税理士試験受験テクニック その2
今回は、前回に引き続き、税理士試験の受験テクニックについて、私が受験生時代に実践していたことを紹介します。
電卓は同じものを3つ所有
電卓は、必ず同じものを3つもっていました。1つは職場用、2つ目はTACでの勉強用、3つ目は自宅での学習用です。そのため、電卓を持ち歩くことはせず、使用する場所に常に、同じ電卓が置いてある状態にしました。
これは使用するときに電卓がないという状態を防ぐことはもちろんですが、かならず同じ電卓を使用することになるので、電卓スピードが格段にあがります。
また税理士試験本番では、そのうち2つを必ずもっていき、万が一、電卓が壊れても大丈夫な状態にしていました。年に1回しかチャンスのない税理士試験は、その1日にすべてをかけています。体調管理はもちろんのこと、道具についても必ずスペアを1つ以上持っていくようにしていました。
模試の結果は気にしない
税理士試験は、本番の前に模試を受け、これの判定によって一喜一憂することが多いと思いますが、私はこの模試の結果をまったく気にしませんでした。これは、S判定がでて油断して落ちた人も、E判定でも最後に追い上げて合格した人も知っていたからです。
当然、問題や回答内容は気にしますが、判定結果に関してはあまり意味がないと思います。実際、私は消費税法に合格した年の模試では、一度もD判定以上をとったことがありませんでした。つまり、すべてE判定だったのですが、自分は着実に実力をつけていると信じていたので、本番まで勉強を継続し、合格することができました。
まとめ
年に1回しかない税理士試験は、道具にこだわることも必要だと思います。合格するかしないかのラインには、大勢の人がいます。その中で合格する人としない人の違いは、ごくわずかです。本当に些細なことかもしれませんが、その些細なことで惜しくも不合格となってしまう場合もあります。
また試験勉強の期間が長いので、その間、さまざまな心情の浮き沈みがあると思います。これは仕方がない事ですが、模試については判定を気にせず、本番まで、着実に実力をつけていくことが大切です。