得する税金のはなし

このブログは、税理士として仕事をする中で気づいたことや役に立つことを分かりやすく書いていきます。

税理士になるには

今回は、税理士になるにはどうすれば良いのか。自分の実体験を交えながらお伝えしていきます。

 

税理士試験には受験資格がある

まず税理士試験を受けるためには、受験資格をみたしている必要があります。基本的に文系の4年制大学を卒業している方は、「法律学や経済学を1科目以上履修した者」という条件をみたすので、受験資格を持っていることが多いです。

 

一方、受験資格のハードルがずっと高くなるのが、理系の方です。理系の方は、法律学や経済学を履修していない方がほとんどですので、受験資格をみたすには、日商簿記検定1級に合格する必要があります。この検定は合格率がとても低く、税理士試験よりも難しいという人もいます。

 

税理士の資格方法

税理士になるには、税理士試験に合格することに加えて、2年以上の実務経験が必要になります。

 

よくアルバイト期間は、実務経験に含まれないと考える方が多いですが、そんなことはありません。アルバイトで働いた時間を一般的な正社員の方が働く日数に置き換えて、実務期間を計算します。

 

税理士試験の内容

税理士試験の内容としては、会計と税務の知識が問われます。会計分野には、簿記論と財務諸表論という科目があり、税務分野には法人税法所得税法相続税法消費税法などの各科目があります。

 

この中から、会計分野の2科目と税務分野の法人税法又は所得税法を必須科目として、合計5科目に合格することで合格者となります。

 

また税理士試験には科目の免除制度があり、例えば大学院で税務分野の修士論文を書いて、これを申請し、認められれば税務分野2科目の免除を受けることができます。実際、私もこの方法で税務分野の免除を受けており、仕事をつづけながら3年で税理士になることができました。

 

この方法は早く税理士になれる反面、税務分野の科目に合格していないわけですから、これらの知識を獲得するために、税理士になった後に苦労することになります。

 

まとめ

いかがだったでしょうか。税理士試験は、まず受験資格をみたしていなければ受験することができません。まれに理系の方でも変わった文系の科目を履修しており、問い合わせてみたら受験資格をみたしていたという方もいらっしゃいます。

 

また筆記試験だけではなく、一定の実務経験も必要とすることで税理士の質がある程度担保されているといえるでしょう。さらに、科目の免除制度といった近道もあるので、最短で税理士を目指そうとする方は検討してみてはいかがでしょうか。